あなたに会うためにはどうすればいい?











長くのばしたあめ色の髪を丁寧に梳く。もともとの女顔と合わせて、より女らしさを増すそうだ。この細い肩も、華奢すぎる手足も。
それでも、女の子とは違う。
街に出れば、ハイティーンの女の子に間違われたりもして、でも、二言三言話せば、女でないことなどすぐに知れる。
どんなにがんばっても女の子にはなれない。
リボーンは、いつも呆れたような顔をする。それでも、俺の気持ちを知っているから、諦めたように、苦笑する。
『見た目なめられても、それ利用して手玉にとってやりゃあいい』
ごめん、しかいえない。こんなボスで、ごめん。


性転換、考えないでもなかった。でも母さんや父さんに申し訳なくて、それはできなかった。
だからせめて、夜毎こうして髪を梳く。女のように。


あのひとはきっと、女の方が好きだろう。男の人にもてる人だけど(違う意味で)、恋情という意味で、あの人は女が好きだろう。そりゃそうだ。おれだって女の子が好きだもの。
それだって、俺が恋をしたのは、あのひとだったから。


ボスになってよかったこと。みな、俺が俺自身を飾ることに何も言わない。むしろ推奨する。だから着るもの身につけるもの、ひとつひとつ職人の手に任せることにしている。俺に似合うものを。注文はそれだけだ。それが、出来上がってくるものが、ことごとく女のようなものなのだから、すこし笑える。いまだって、きっと三十過ぎの男が身につけるようなデザインじゃあきっとない。でも、リボーンや獄寺くん、山本は、似合うと言ってくれた。獄寺くんはともかく、リボーンが言うのなら、きっと似合っているのだろう。
骸は、ばかですね、とわらった。おまえだって同じようなことをしているくせに、といえば、だからですよ、といった。





人を殺す前というのは、ふしぎだ。自然、あの人のことを思い出す。
あなたに、会えるからなんですかね。
ねえ、ひばりさん。おれの愛している人。




















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