ただいま、日本!俺は帰ってきたぞ!
「よっしゃああああああ!」
ガッツポーズでこぶしを上にあげ、歓喜の声を上げた俺の頭をすぱこんっと(革の鞄で。地味に痛い)ひっぱたき、雲雀さんは胡乱な眼を俺に向けた。
「ねえ、うるさいよ、恥ずかしいんだけど」
「仕方ないでしょ!雲雀さんと違って、こっちは八年ぶりなんです!」
「仕事をもうちょっと要領よくやってたら帰ってくる時間作れたんじゃない?今回みたいに仕事じゃなく」
淡々と言われた言葉に、思いっきり図星だったおかげで何にも言えない。
確かに、慣れていなかった最初のころと違ってここ二年くらいは、がんばれば……脱走したりボイコットしたり仮病使ったり獄寺くん泣き落とししたり骸丸め込んでちょっと警備に隙を作ってみたりランボ利用したりしなかったら二日くらいなら日本にいれたかもしれない。確かに。
……あれ、もしかしなくても時々リボーンに白い目で見られてたのはそれが原因?でもでも、その時はそうやって無理やりにでも休みとらなきゃ俺だってやってらんなかったんだ!
「ていうか俺の仕事の四割くらいは貴方がらみなんですが。しかも理不尽な内容の!」
「知らないよ。別に僕のせいじゃない」
「雲雀さん、貴方ねえ……」
ひでえや、と視線を向ければ素知らぬ顔、欠伸なんてしてやがる。俺はちょっぴりテンションを下げて、迎えの車を待っている。
これから三日間、雲雀さんのとこにお邪魔する。ボンゴレのアジトは未完成、施設優先で作ってたから居住区ができちゃいない、そんでもって安全面とかもろもろ考えてホテル貸し切るだなんて馬鹿らしい、といって雲雀さんのところにお世話になることに勝手に(一人で)決めた。
リボーンは権威がなんちゃら威厳がとかぶつくさ言ってたがそんなもん知ったこっちゃない。ああ、俺もだいぶ度胸がついたもんだ。とりあえずリボーンに反抗できる程度には。
獄寺くんには泣かれたけどかまやしない。彼を連れていかない仕事の時、彼はいつもこんなもんだ。
ただ、山本が微妙な顔してたのはちょっと気になる。山本って割と勘が鋭かったりするから(俺とは違う方面で)、山本の反応は気になるんだよなあ……。
そもそも、俺はある方面で異常に鈍いらしいのだ。それはみんな全員一致で頷いてくれる。それなのになぜかみんな、何に関して鈍いのかちっとも教えてくれようとしないからどうしようもないのだが。
(浮かれたサニーディより冒頭)
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