「むーくーろっ」
「……よるなくるな近づくな僕にその存在を感知させないでください」
「ひでえ!」
何やらショックを受けているらしい跳ね馬。そんなこと知ったこっちゃない。わざわざクロームに呼び出されたと思ったら、これか。あとで叱ってやらねば。……あんまり強くは言えないけれど。
「用件なら千種を通してください。では」
「ちょ、ま、ほんとにちょっとだけだから、ほら、これ!」
「……なんです」
差し出されたのは……ブドウ?たわわな実が、藤籠のなかにぎっしりと詰まっている。
「ツナがお土産にってくれたんだ」
「おみやげ?」
「ブドウ狩りに行ったんだとさ」
ふうん……家族と行ったのかあのアヒルと行ったのか、どちらにしても平和ボケした彼には似合いですね。
「で、だ。せっかくだからおすそわけ……」
「……彼のことですから、きっとこっちにも持ってくるのでは?クロームもいることですし。あなたが持ってくる必要はないと思いますが」
「……あ」
今更気づいたとでも言うようにぽかんと口をあける。全くもって馬鹿だ。
「用は済んだでしょう。さっさと帰りなさい。それともまだ何かあるのですか?」
すると跳ね馬は、ほとんど聞こえないような声で何事か呟いた。
「……んだ」
「? なんです?」



「お前と一緒にブドウ食べたかったんだ……」



「っ!?は!?」
「お前、いっつもそっけねえし、邪険にするし、なんかもう、眼中外って言われてるみてえで、でも、少しでも距離が縮まればって……」
「がんちゅうがい……?」
意味が分からない、という顔をすれば、きょとん、とした顔をされた。
「あれ、いってなかったっけ?俺、お前のこと好きなんだけど」



「……馬鹿も休み休み言いなさい。僕はもう帰ります。つかれたので」
「え、ちょ、待てよ返事――――――」
最後まで聞かずにクロームに代わる。そんな、最後までなんて聞いてやるものか!






「あ―――――」
「ごめんなさい、骸様じゃなくて」
無表情ながら、どこか申し訳なさそうな顔をするクロームに、俺はあわてて首を横に振った。
「いや、そんな謝らなくていいから!」
「骸様も、意地っ張りだから。恥ずかしいの、きっと」
「? え?」
「きっと、あなたに好きって言われて、骸様、うれしいと思う」
「……全部、聞いてたのか?」
こくり、と頷く。
「骸様、とってもプライドが高いから。赤い顔なんて見せたくなかったんだと思うわ」
だから、ゆるしてあげて。
「―――――うん、わかってる」
口では何を言っても、一度も、実力行使はされなかったから。
「まだ望みはあるもんなー!」
「……それはわからないけど」
「えええええ!?」





いつか俺に、心を許してくれれば、と思うよ。骸















あれ……?コメディのつもりが切な目に……?
そして本編と同じくらい書いちゃった罠。(爆)
ヌエさん、こんなんでよければ一緒に貰って行ってください……!!





















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