吐き気がする。
吐き気がする吐き気がする吐き気がするぐるぐるぐるぐるぐるぐる、
ごぼり

あたまのなかで音がした




「……どうかしました?ひばりさん」
「……綱吉」
 どうにもならなくて彼のベットに沈んだ。暖かな手が頭を撫でた。ごぼり。またあのおとがした。
「かみくだいて、のみこんでしまいたい」
「なにを?」
「君を」
 こわいなあ、と綱吉は苦笑した。
「ひばりさんにカニバリズムな趣向があったとは初めて知りました」
「僕も初めて知った」
「食べられちゃったらもう会えませんよ?」
 柔らかく笑んで僕を見つめる目が甘そうで、つばをのみこんだ。
「かまわない。きみをみているより、ぼくといっしょだと思えたほうがいい」
「いっしょ?」
「うん」
綱吉は概要を欠いた僕の言葉をすぐには意味を理解しなかったようでしばらく考えていたが、やがて納得したようにわらった。
「それはちょっといいかもですね」
「うん」
「でも、俺は雲雀さんのことずっと見ていたいなあ……」
「……じゃあ、がまんする」
「ありがとうございます」
 やさしく髪の間を通る指に、いつのまにかねむりについていた。


































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