沢田は前を向いたままぼろぼろと泣いた。

「どうしてなくの」

だって思い出せないんです、と沢田は俯いた。

「ずっと覚えていようって思ったのに」

それから墓の前に座って、またぼろぼろと泣いた。
埋まっているのは彼の部下。

「笑顔が、思い出せない」

僕は何も言わずに、言えずに、隣へ座った。

別にその部下が彼にとって特別だったというわけではない。
ただ、彼の失敗で死んだ、最初の部下だった。
屋敷の裏手にあるこの場所に身寄りのなかったその部下の墓を造り、以来ことあるごとにここへ来る。

はじめは後悔と自責の念と、繰り返さないという決意で。
今は、ただ、泣くためだけに。
だから思い出せないというのも、仕方ないのだ。思い出す気などないのだから。

「ヒバリさん」

しなないでね。となりにいてね。いなくならないでね。

彼が僕に依存し始めたのはいつだったろうか。
その依存を、心地よいと思ってしまった僕もたいがい、













あとがき
くれぇ!!今までに書いたことのない暗さ!自分にビックリだ!
ていうか短すぎねえか。





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