ごちそうさまでした。
「神田、ほら、いつまでもむくれてないで下さい」
「……むくれてねえ」
「じゃ、いい加減こっち向いて下さい」
「いやだ」
アレンははあ、とため息をついた。さっきからずっとこの調子だ。いつもは自分より大きいその背中を見て、こっそりとため息をつく。
それにしても。
(……かわいいなあ……)
昔はこんなだったんだ。少しだけは科学班に感謝、かもしれない。こんなこと考えてるなんてばれたら神田に殺されかねないけど。
科学班の薬を浴びて、ブックマンはうさ耳になってしまい、ラビと神田は子供の姿になってしまって、僕はやたらと髪が伸びた。猫語のリナリーは可愛らしかったけれど、うさ耳猫語のブックマンは悪夢としか言いようがない。それで、子供の姿になった神田は僕と目を合わせようとしてくれない。
「神田ぁ……」
「……」
「……いいですよ、じゃあ。どうせ神田は僕のことなんか嫌いなんでしょ」
「な、なんでそうなる」
「だって、僕の目を見ようとしないでしょう。僕のことが嫌いになったからでしょう」
「〜〜〜〜〜〜〜、ちげえよ!」
どうしてか真っ赤な顔をして、、神田が僕の顔を見た。両の手で僕の頬を掴んで、唇にキスをした。
「へ?」
「その、髪が」
「髪、がどうかしましたか?」
「……綺麗だったから」
畜生、と今にも言いそうな顔でそっぽを向く。
ああ、もう、なんて、
「神田かわいい!」
「な、てめぇなにしやがる!」
「だって神田がかわいいんですもん!」
「理由になってねー!!」
ぎゅう、と抱きしめるとじたばたと暴れる。子供らしい、ふっくりと赤みのさした頬にちう、とキスをするとぴたりと止まる。
ほら、やっぱりかわいい人だ。
「あ、そうだ。ねえ神田」
「………何だよ」
「髪型、お揃いにしてみます?」
「!!!」
あとがき
長髪アレンさまとちび神田にやられて突発。
原作……凄すぎるぜジャンプ……。
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